パブリック・ドメインの歴史的音源:クラシック音楽

・歌劇「イーゴリ公」より”ダッタン人の踊り”
1958年2月28日録音
指揮:ジョージ・セル 
演奏:クリーヴランド管弦楽団 



概要

アレクサンドル・ボロディンの作品の中でも特に有名な曲のひとつ。
主旋律は様々な楽曲に流用されています。
ボロディンはこの作品を完成させることなく逝去したため、彼と同じくロシア五人組と称される
ニコライ・リムスキー=サルコフによって編曲され、二人との繋がりもあるアレクサンドル・グラズノフが
序曲と第3幕を補筆・再構成して完成しました。



クラシック音楽mp3無料ダウンロード 著作権切れ、パブリックドメインの歴史的音源
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オリジナル
https://youtu.be/PHuisdwdEeo

ノイズ処理と修復
https://youtu.be/n-Vp1lbsD58hw


・ノイズについて


周波数の全帯域に入る小さなサーっという信号(俗に言うヒスノイズ) の音量を管楽器がメインとなる場所で
6dB程度、主旋律を弦楽器がメインで奏でる場所(2ヶ所1:35-2:00、6:40-7:20)で5kHより上の帯域を3dB程度下げた他、
演奏に起因しないノイズや楽器の音として機能していない倍音の成分はノイズとして処理しています。


・音質の補整について
オリジナルとした音源がMP3だからなのか、5kHより上の帯域にある楽器の成分、特にオーボエ、クラリネット、トライアングル等が所々耳障りなノイズに変化しているのと、弦楽器の音像が広がりすぎて、厚みはあるのですが、メロディがぼやけているように聴こえます。
そこで楽器音として機能していない音は一つ一つを除去したうえで、MS処理が出来るEQを使い3kH以下のサイドの成分をカットし、ミドルの成分を補整してマキシマイザーで利得を稼ぐ処理を施しています。
ティンパニ等打楽器によるびびりは軽減することも可能ですが、臨場感を考慮すると残しておいた方が良いと判断しました。

波形:オリジナル
波形-オリジナル

波形:音質補整
波形-音質補整



3Dによる周波数解析1(矢印が示すのは周波数と時間):オリジナル
周波数解析-オリジナル1


3Dによる周波数解析1(矢印が示すのは周波数と時間):音質補整
周波数解析-音質補整1


3Dによる周波数解析2(矢印が示すのは周波数と時間):オリジナル
周波数解析-オリジナル2


3Dによる周波数解析2(矢印が示すのは周波数と時間):音質補整
周波数解析-音質補整2


3Dによる周波数解析3(矢印が示すのは周波数と時間):オリジナル
周波数解析-オリジナル3


3Dによる周波数解析2(矢印が示すのは周波数と時間):音質補整
周波数解析-音質補整3

・結果
今回はノイズ処理よりも音質の補整に焦点をあてて処理しました。
オリジナルで音量を左右へ広げすぎていてぼやけていた音像が明確になっていると思います。
全体的なEQの補整に関してはここで示すことはしませんが、PC等で上記3Dの周波数解析画像をみれば、
分かることもあるかと思います。

やり過ぎないように注意をしながら補整をするのですが、音質は好みの問題でもあり、オリジナルのアナログライクな厚みのある音質の方が良いと言う人もいると思いますし、否定はしません。



処理を施した音源(WAVファイル)のダウンロードリンクは、コメントをいただければ公開します。