パブリック・ドメインの歴史的音源:ジャズ

・「Danny Boy(Londonderry Air)」 Bill Evans(Solo Piano)

1962年4月10日NYC録音

作曲:アイルランド民謡
演奏:ビル・エヴァンス(ソロ・ピアノ)
Record label:Milestone

概要
メロディは古くから伝わる作者不詳の民謡で、ジョージ・ペドリによって編纂され1855年に発行された
「アイルランドの古代音楽」に収録される際に、この曲を採譜したジェイン・ロスにちなんで
”ロンドンデリーのジェイン・ロスによる収集”と注釈がつけられたことから、「ロンドンデリーの歌」として
知られるようになったそうです。
そしてこのメロディには多くの歌詞が付けられて歌われていて、最も有名なのがフレデリック・ウェザリーの
作詞による「ダニー・ボーイ」。

1983年に発売された”シェリーズ・マンホール”での63年ライブ盤にソロピアノ5曲を加えて1999年に再発された
CDに収録されています。こちらはおそらくマスター音源そのまま。

2006年にビクターより発売された「ビル・エヴァンス・ソロ~イージー・トゥ・ラヴ」に収録されている音源は、
サンプルを聴く限りですが、ノイズ処理がなされています。




パブリックドメインの歴史的音源:Jazz-On-Line
メインページ
http://www.jazz-on-line.com/index.htm







オリジナル
https://youtu.be/vJg8zaxHp0E

ノイズ処理
https://youtu.be/BxNLVU5fuqw


・ノイズについて


周波数の全帯域に強めにサーっという信号(俗に言うヒスノイズ) が入っています。
目的となる信号(ピアノ)がしっかり録音されているので、この音源ではノイズ成分の音量を15dB程カットしました。
そうすると今度はヒスノイズに埋もれて気にならなかったマイクが拾うピアノの共鳴による振動や金属音、音の飽和(コンプレッサによるものだと思いますが、録音時によるものかCD化の際のマスタリングによるものかは不明)等、所々耳につく箇所があるので、その部分の基音と倍音の成分を丁寧に処理していきます。




波形(ノイズ処理後もほぼ同じの為省略)
波形



全体のスペクトル:オリジナル
オリジナル-スペクトル



全体のスペクトル:ヒスノイズ除去
ノイズ除去-スペクトル





・結果
今回はかなりヒスノイズを除去してみましたが、ピアノの音質に聴いて分かるような大きな変化は無いと思います。

音の飽和に関してはEQで全体的に調整したほうが手間もかからず良いのですが、音質が変わってしまうので、
気になる箇所のスペクトルを見て基音・倍音の成分を数デシベル程カットしたりブーストしたりと細かく調整しています。
同じように処理した共鳴によるノイズ等もこれで聴き流せる範囲になっているのではないかと思います。